新しいことを始めたい、今の仕事を辞めて、別の仕事に挑戦したい、
そんな風に思うものの、
不安でなかなか行動できない、怖くてなかなか挑戦できない、
そんな状態になってはいないでしょうか?
今日は、不安や恐怖で行動できない人が、行動できるようになるための
とっておきの考え方をお届けしていきたいと思います。
最初から核心をついた話をしていきたいと思いますので、
ぜひご覧いただければと思います。
<動画でもお話をしています>
この記事の目次
「リスク=危険・危機」と訳していませんか?
まず最初に多くの人が勘違いしていることを1つ伝えます。
今日のお話の核心に当たる部分です。
それは、「リスク=危険 危機」って訳していませんか?
ということです。
今やっている行動、今やっている習慣、今やっている仕事を辞めて、
新しい行動、新しい習慣、新しい仕事を始めようとすると
「リスクが高いから辞めておこう」と考える人がいます。
あなたはどうでしょうか?
こんな風に考えてはいないでしょうか?
この時、
「リスク=危険・危機」と訳して、考えてしまうと、
「高いリスク」=「高い危険・高い危機」となりますね。
そうなると
「危険・危機」は「避けるもの」という風に
頭の中で認識されると思います。
その結果どうなると思いますか?
そうですね、
新しい行動、新しい習慣、新しい仕事を始めることができないんですね。
新しい行動=リスク(危機)が高いもの=危機を回避しよう
って考えたら
それは、なかなか行動できないですよね。
まずは
この考え方が間違っているんだ、
勘違いしているんだ、ということを
頭の中に入れておいてください。
これを、より深く理解していただくために
『難破船と三人の乗客』という話を
この記事の後半の方でお話ししていきますので、
そちらもぜひ楽しみにしていてください。
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「行動できない人がしてしまう行動」は、なんですか?
「行動できない人がしてしまう行動」って何かわかりますか?
少し「とんち」みたいな質問になりますが、
なんだと思いますか?
「行動できない人がしてしまう行動」
、、、
それは「言い訳」です。
「言い訳」という行動をしているんですね。
大人になると、
知らず知らずのうちに「言い訳」が上手くなります。
行動をする代わりに、
「やらない言い訳」をします。
「やらない言い訳」が
めちゃくちゃ上手いんです。
この言い訳は、
「誰かに伝える言い訳」だけでなく、
「自分自身に言い聞かせる言い訳」も含まれています。
例えば、
こんな感じです。
・私は、毎日一生懸命頑張って働いているから、
今日は、サボってもいいかな
・私は、生まれつき頭がよくないから、
どうせ挑戦したって上手くいかないよな
・家事や育児が忙しいから、
もう少し落ち着いてから、新しいことを始めよう
めちゃくちゃ
「やらない言い訳」が上手くなってますよね。
この「やらない言い訳」という行動をとることで、
新しい行動をしないんですね。
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「やらない言い訳」がもたらす結果
で、この「言い訳」は、
どういう結果を生み出すかというと
先ほどお話しした
「リスク」の回避です。
「リスク回避」
「現状維持」
「守り」
といったような結果を生み出します。
なんとなくわかりますよね。
行動しようと思ったんだけど、
なんだか不安、とっても怖い、、、
だから「言い訳」をして
「リスク回避」
「現状維持」
「守り」
という結果になるんです。
例えば、「会社が嫌だなぁ」と思っても、
転職するのには、もう良い年齢だし
起業するにも、目立ったスキルとかないし
だから、
「やめておこう」
「このまま今の会社を続けるしかないな」
って感じで
自分自身に言い訳して、
「リスク回避」「現状維持」「守り」
に入るんですね。
もちろん、
その選択でご自身の人生を
しっかりと守れるのであれば、
「現状維持」でいいと思うんですが、
基本的に
・リスク回避=リターン無し
・現状維持=退化
・守り=守りきれない
という結果につながるものだと僕は思っています。
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難破船と3人の乗客の話
こんな話を聞いたことがありますか?
【難破船に乗った3人の乗客の話】です。
——————
難破船は、
なんとか無人島に辿り着きました。
食べ物は底をつき、船は壊れていました。
船長は、船の修理を始めました。
その船に乗った乗客は3人でした。
3人の乗客は
それぞれ、こんな行動を取りました。
ーーーー
Aさん:船の中に閉じこもって、船の修理が終わるのを待つ
Bさん:無人島に出て、食べ物を探しに奥地にいく
Cさん:船に置いて行かれたくないから、船が見える範囲で、食べ物を探す
ーーーー
そして、
Bさんが無人島の奥地で食料をたくさん手に入れ
船に戻ろうとしたら、
船はすでに出発していた後でした。
その結果、、、
ーーーー
Aさん:船の中で、食べ物が足りず、倒れました。
Bさん:無人島に置いていかれてしまいました。
Cさん:ある程度の食べ物を無人島で確保出来たので、生き延びました。
ーーーー
——————
これは何の話???
と思うかもしれませんが
「リスク」の取り方に関する話です。
Aさんは「守り」に走って、
「リスクを回避」した結果、守りきれませんでした。
Bさんは「攻め」に走って、
「リスクを取りすぎた」結果、元に戻れませんでした。
Cさんは、「適切なリスク」を見極め、行動したので
生き延びました。
「やらない言い訳」がうまい人たち
この大部分の方々は
「船に残るAさん」になっています。
守りに走って、現状維持をして、
誰かがなんとかしてくれるだろうと思って、
その場に留まります。
その結果、
だんだんと
チャンスの扉は閉まっていきます。
かといって、
「Bさん」みたいに無謀に行動しても
リスクを取りすぎてしまっても、
いい結果に結びついていないんですね。
この時、「行動できない人」「言い訳が出る人」の
心の中で起きていることは何かというと
「Bさん」みたいになりたくないから
リスクを取りすぎて失敗したくないから
「Aさん」でいよう
「リスクを取るのをやめよう」と考えています。
多くの場合、
「Aさん」か「Bさん」か
この2択で考えています。
白か黒かという判断で、
黒は危なそうだから、
白でいよう、白のままでいつづけよう
って考えるんです。
でも色って本当は
黒か白かだけではないですよね。
中間のグレーという色もありますし、
濃いグレー、薄いグレーもあります。
なんなら、
赤とか黄色とか他の色もあるんですよね。
つまり
「リスクを避けましょう」
「リスクを取りましょう」
ではなくて、
「適切なリスクを見極めましょう」
ということですね。
言い訳が上手くなって、リスクを回避して、
「守り」だけに意識が向かっていては
結局、守りきれないんです。
この『難破船と3人の乗客の話』でお伝えしたかったことは
リスクをただ回避するのでもなく、
リスクをただ無謀に取りにいくのでもなく、
適切なリスクを見極めて、
そのリスクを取りに行きましょうということです。
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行動できない2つの原因
この「行動できない」には2つの原因があります。
1つ目は
「Aさん」か「Bさん」かでしか考えられない
「白」か「黒」かでしか考えられていない
選択肢の不足、
もう少し深掘りするなら、
想像力およびリサーチ力の欠如です。
2つ目は
ずるずると決断を先延ばしにしていることです。
で、多くの人は、
「ずるずる先延ばしにしている」のが原因と考えています。
私には決断力がない、私には勇気がない、
だから今すぐ決めることができず、ずるずる先延ばしにしているんだ、、、
でも実は、
最初の1つ目ができていないことが多いです。
最初の1つ目ができていない結果、
白か黒かという選択肢だけになってしまっていて、
黒は怖い、難しいし、大変そう、、
だから白でいよう、、
私って行動できない人なんだ
ずるずる先延ばしにしちゃってるなって
思っているんですが
本当の原因は
選択肢の不足、想像力、リサーチ力の欠如だと思うんです。
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「行動できない」を解決するポイントは「決断の前段階」にあり
つまり、ポイントは、決断の前段階です。
「●●しよう」という決断をする前の
今のあなたにとって適切な「●●」の想像がついていないこと
「●●」の選択肢が頭の中にないことが原因です。
先程の難破船の例でいえば、
船を出ようか、船にいようか
という2択の選択肢で考えるのではなく
どうすれば「適切なリスクを取った行動」ができるか?
と考え、
そうだ、
「船が見える範囲」「すぐに船に戻れる範囲」で行動すればいいんだ
この選択肢を見つけられるか?
この具体的な策を考えられるか?
ここがポイントだと思います。
ご自身にとって、納得のいく「適切なリスク」が想定できれば
不安なく、自然と行動できると思います。
で、ここで難しいのが
「適切なリスクの見極め」ですよね。
いきなり適切なリスクを取っていくというのは、
やはり難しく、そのためには練習が必要です。
では、どういう練習をすればいいのか?というと
それは
小さなリスクを取ることです。
「行動できない」
自分は行動力がない勇気がない と思うのではなく、
選択肢の不足、想像力、リサーチ力の欠如
という話をしてきました。
では、
どうすれば一番小さなリスクを取れるか?
どうすれば転んでもいたくないリスクを取れるか?
そんな選択肢はないか?
これを考えてみましょう。
そして、少しずつリスクを増やして行って
ちょうどいいリスクとリターンのバランスを探っていけばいいと思います。
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実例:僕の場合の「リスクの取り方」
例えば僕は以前
会社員の時に
アフリカに2年間ボランティアに行くという選択をしました。
この選択、この行動を
周りにいた多くの人々は「リスクを取った」と考えていました。
でも、実は
僕にとっては、過剰なリスクではなかったんです。
会社を退職するのではなく、休職していくことができました。
国が会社に補填金を払い、僕に一部の金銭的なサポートも国がしてくれました。
仮に具合が悪くなったり、怪我をしたりしても、国が面倒をみてくれるような制度を選んだんです。
しかも戻ってきた後は、すぐに会社に戻ることができます。
アフリカ滞在中に、視野が広がったり、語学力が向上したり、生活適応能力が上がったり
といったようなことも期待できます。
リスクとリターンを比べて、
僕はこの選択をとっていい、という判断をしたんです。
家族4人で石垣島に移住する時、
石垣島に一度も訪れることなく、移住も物件も決めました。
一度も下見をしないで、石垣島へ旅行すら行ったことない状態で引っ越しを決めました。
これも「信じられない」という人がいます。
でも、反対に何度も下見に行って、
「ここでいいかなぁ」と考える人の行動を、僕は少し不思議だなぁと思います。
下見というのは、本番で失敗しないための保険ですよね、
その下見旅行を、家族で2、3回行ってから、引っ越そうとして
その下見旅行だけで、お金を数万円、数十万円とか使う人がいます。
だったら、 一回引っ越しちゃった方がいいんじゃないか?って僕は思うんです。
引っ越してみてダメだったら、
もう一度別の場所に引っ越せばいいんじゃないかな?って思うんです。
まぁこれは、人それぞれ、家族環境や、仕事内容も異なり、
それによって判断が変わると思いますが、
僕にとっては、下見をしないで、一度も訪れないで
石垣島へ移住することは、適切なリスクの取り方だったわけです。
大事なことは、
「あなたが抱えるリスク」と、「あなたが望むリターン」をちゃんと把握して
そのバランスを考えた上で、
これは一歩踏み出すべきだ、と考えられるかどうかです。
先ほどの石垣島移住の例で言うのであれば、
僕の感覚では下見に数十万円というお金を使うなら、
その分、プラス1万円の家賃に住んで、移住後の生活を快適にした方がいいんじゃないか?
って思ったりします。
きっとこんな話をしても、
そもそもアフリカに2年も住むなんて信じられない、
一度も訪れないで家族で石垣島移住なんて呆れる、
っていう人が、まぁ一般的かなぁと思います。
つまり、どういうことかというと
一人一人、リスクは違うんです。
年齢とか家族構成とか、貯蓄状況とか、仕事内容とか、スキルとか
によってリスクって変わるんです。
例えば英語が流暢なら、海外移住なんて、へっちゃらかもしれないし
反対なら、「海外移住なんて、絶対無理」って思っちゃうかもしれません。
リスクは一人一人違うのに、
ここを見極めずに一般論で片付けようとするから
行動できなくなります。
「40歳以上は転職できない」「30歳以上は転職は難しい」とか
こういう、いわゆる一般論をインターネットで調べて
怖くなってやめちゃう、
っていう考え方は違うかなぁと思うんです。
だって、一人一人、リスクは違うからです。
行動できない人は
リスクとリターンの計算ができていないと思います。
リスクを取るときの選択肢を広げられていないんだと思います。
勇気とか意思力とか決断力が足りないと考えるんじゃなくて
「適切なリスク」を見極められていない、と考えて欲しいなぁと思います。
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最後のメッセージ
多くの方が「リスク」という言葉の認識を
間違えていると思います。
リスク=危険
リスク=回避するもの
と考えています。
無傷で、温室の中で
ぬくぬくいるのが「安全」だと思っています。
僕は
反対だと思います。
温室の中で
ぬくぬくいる状態が一番「危険」だと思います。
日本に生まれて、日本に住んでいる人がほとんどだと思いますが
日本円の価値は下がってきています。
年金の受給額は下がり
税率や社会保険料は、徐々に上がっています。
まさに難破船に乗っている「Aさん」のような状況です。
船に乗っているだけ、
温室の中で、ぬくぬくいるだけでは、
だんだんと、
持ち時間がへり、チャンスが減っていってます。
とはいっても、
いきなり、飛び出しすぎても
リスクが大き過ぎて、首が回らなくなると思います。
少しのリスクで、リターンを得る
適切なリスクを取りにいくという考え方をぜひ試してみてください。
何かのヒントをお届けできていれば、嬉しいです。
最後までお読みくださりありがとうございます。
本を読んで、一緒に人生を変えていきましょう^^