ただ闇雲に、銀行に貯金をしていませんか?
先行きは不透明、景気も読めない、老後も不安だし、そんな風に思って、
とりあえず、できるだけ銀行に貯金しよう、貯金残高を増やそうとしていませんか?
でも、本当にそのやり方、銀行口座に、ただ貯金を増やしていくという方法が
安心につながる方法なのでしょうか?
僕は、そうではないかなという風に思っています。
変化がより一層激しくなるこれからの時代で、
どんなことに気をつければ、お金の不安を無くし、充実した楽しい人生をおくることができるのか、
これからの時代を
安心して生きていくために必要なことを5個お届けします。
<動画でも解説しています>
この記事の目次
闇雲に【銀行預金】 こんな状態になっていませんか?
頑張って働いても、なかなか給料が上がらないし、
株価やビットコインが上がっていると言われても、
そんなものは買っていなかったし、
もしくは、買っていたけど、
とっくの昔に、ちょっと上がったところで売ってしまっていたし、
年金も退職金も、なかなか当てにできないし、
そうな風に考えると、
将来のこと、老後のことがうまく設計できなくて、思考がストップしてしまって
とりあえず、できるだけお金を使わないようにして
できるだけ銀行口座に貯金して、
貯金残高を増やすことで安心しようと考えていませんか?
非常に多くの方が日本の銀行に貯金をするという行為をしています。
あまり深く考えず、あまり深く調べたりもせず、
とりあえず、できるだけ貯金残高を増やすことで
老後の安心を手に入れようとか、
いざという時の医療費とかにあてようと考えます。
「果たして、それでいいのか?」ということを今日は考えていきたいと思います。
これから5個の「もしも」をお話しします
どれも起こりうる未来だと思います。
もしも、そんな時になった時に果たして、
「銀行に貯金」という選択だけで、ご自身の人生や家族の人生を守れるのか、
ということを考えていきたいなぁと思います。
関連記事▶︎お金を貯めたくて働いているのに、お金が貯まらない人になっていませんか?
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1)もしも、年金が破綻したら
多くの場合、老後のお金が心配で、
老後に向けて貯金をすると思います。
でも、実際には、ご自身で蓄えた貯金だけでは、
きっと老後の生活は満足に賄えず、
「年金+貯金」で生活をしよう、という計画をしていると思うんです。
以前「老後2000万円問題」という話が
ニュースに上がったと思います。
この「老後2000万円問題」というのは、
「夫婦2人が、老後30年間生きていくためには
2000万円が必要」
という試算です。
2000万円÷30年=1年あたり66万円
66万円÷12ヶ月=1ヶ月あたり5.5万円
この1ヶ月5.5万円という試算は、
この金額だけで生活をするという前提ではなく
社会保障として、19万円くらいの保証が毎月あって
トータル24.5万円ほどで生活をするという考え方です。
でも、
この社会保障の中核にある年金が
破綻したらどうでしょうか?
「年金が破綻しない」って、あなたは本当に言いきれますか?
これは個人的な考えですが、
「年金」という制度の設計が、ちょっと「歪(いびつ)」だと思います。
なぜかというと、年金というのは
ある一定の年齢を過ぎてから、死ぬまでお金がもらえるという制度です。
「死ぬまで」です。
最初に設計した時に比べて、
圧倒的に人間の寿命が伸びている中、
どうやってこの財源を確保するんでしょうか?
基本は、
若いうちに積み立てたお金を、年取ってから受け取るという考えですが、
iDecoやNISAなどと違って
年金というのは、「終身」で、死ぬまで受け取れるんです。
人生100年時代と言われています。さらに寿命は伸びるかもしれません。
財源をどうやって確保するのでしょうか。
果たして本当に破綻しないんでしょうか?
ただ闇雲に、
老後に向けて2000万円を貯金するという考え方でいいのでしょうか?
関連記事▶︎人生100年時代 老後・貯金の不安をなくす「幸せな働き方」とは?(3つの円を探せ)
2)もしも、日本がインフレになったら
次のもしも、はこちらです。
もしも日本がインフレになったらどうでしょうか?
仮に、先程の年金が破綻しないとして、
あなたに「決められたお金」が支払われるとしましょう
例えば、
70歳過ぎてから、毎月20万円が無事払われることになったとしましょう。
でもその時、
例えば、今から30年後の未来、
日本がインフレになっていて
「20万円」の購買力が半分になっていたらどうでしょうか?
今20万円で、買えるものを買おうと思っても、
30年後は、インフレが起きて、購買力が半分になった結果、
「40万円」必要だとしたらどうでしょうか?
2倍なんて極端な、と思うかもしれませんが、
2.4%程度のインフレが30年続けば、2倍になります。
(ちなみに世界全体のインフレ率は、2020年3.0% 2021年3.3%予想です。
世界中のモノやヒトが、どんどん入ってきている世の中です。)
そうなんです。
この年金とか、自営業の方が上乗せで入る国民年金基金とかは、
インフレに、すごく弱いんです。
果たして、
インフレが起きないと言えますか?
年金も絶対大丈夫、貯金もしている、安心だ、充分だと思っていても
そもそも、
日本でインフレが起きてしまったら、難しいですよね。
特に諸外国に比べて、日本円の価値が下がってしまった場合は、
かなり厳しくなると思います。
なので、海外にも資産を分散した方がいいと思っています。
最近はiDeco、NISA 積立NISAが、かなり一般的になってきて
海外のインデックスファンドを購入する方も増え、
すごくいい傾向だと思います。
そういった感じで資産を日本円だけで持つのではなく
分散していくことは一つの対策になり得ると思います。
関連記事▶︎僕が家族で「海外移住」という選択をする5つの理由
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3)もしも、運用が失敗したら
3つ目のもしもは、こちらです。
もしも、運用が失敗したら、ということを考えましょう。
先程iDecoやNISAの話をしました。
だいぶ、投資が日本でも一般的になってきています。
投資というのは、受け取る金額を増やすために、運用しますよね。
最近では、
・個別銘柄を買うよりもインデックスファンドの方がいい、とか
・窓口で買うよりも、手数料が低いオンラインの証券会社で買う方がいい、とか
・長期で少しずつ積み立てていく、ドルコスト平均法がいい、
といったような話も広がってきているので、
前よりも、運用が失敗する可能性というのは
減ってきていると思いますが
それでも、
運用が失敗する可能性はもちろんあります。
とはいえ、、
iDecoで税金の控除額を増やして節税しながら運用するとか
NISAで、非課税枠で運用するというのは、
勝率が上がりやすいと思いますので、
闇雲に貯金するだけではなく、
こういった税制優遇制度を活用することは、
個人的にはおすすめです。
それでも、
運用が失敗する可能性があると考えたら、
運用だけで、投資にまかせて生きていくというのも
リスクが高いかなぁと思います。
貯金だけでもダメ、
投資だけでもダメで、
そもそもお金というのは、
価値と価値を交換する手段として生まれたものなので
お金を増やしたいのであれば、
本来の方法というのは、
運用ではなく、付加価値を作ることだと思うんですね。
その付加価値を、自分が生み出せているか?
ということを考えていく必要があると思うんです。
関連記事▶︎人の役に立つ仕事をして、めちゃくちゃ幸せになる5つの方法
4)もしも、日本がデフォルトしたら
そして4つ目の、もしもは、
もしも、日本がデフォルトしたら、について考えてみましょう。
「デフォルト」という言葉ちょっと難しいかもしれませんが
簡単にいうと、
もしも、日本が破綻したら、倒産したらどうするか?ということですね。
この可能性は極めて低いと思いますが、
「日本の借金が多い」という話はニュースでも良く聞くと思います。
まぁ、本当は危険度はあまりない、という見方を僕はしていますが、
ちょっと難しい話は置いておいて、
とはいえ、
国の政策がどのように決められていくかっていうのは、わからないんですよね。
例えば、
借金が多くて財源が足りないから、消費税を増税する、
というような話よく聞きますよね。
その施策が
問題解決の方法として当たっているかどうかは置いておいて、
それでも、消費税は増税されていますよね。
では、
日本が借金が膨れ上がってきて、お金が足りない
だから「新しく貯金税を導入します」って、
なったらどうでしょうか?
貯金が1000万円以上ある方は、
税金を払っていただきます、
となったらどうでしょうか?
そもそも、
全国民の貯金がどの程度あるかを把握する必要があるので、
一旦、全国民の資産を整理します。
これから、新紙幣に切り替えますので、
タンス預金も含め、全て銀行で手続きをしてください。
マイナンバーと紐付けをして、全資産を見える化します。
その上で、貯金税を導入します。
といった未来も、ないとは言い切れないですよね。
貯金も比較的あるし、
運用もうまくいっているので、私は安心だ、と思っていても、
こんな一つの政策の決定で、未来が変わる可能性もありますね。
ちょっと脱線するかもしれませんが、
大事な話を一つさせてください。
ユダヤ人のお金の話
ちょっとだけユダヤ人のお話をします。
ユダヤ人って、
お金持ちが多かったり、ノーベル賞などでも多くの実績を出されているという印象があると思います。
でも彼らは、
元々あまり安定した場所に住んでいなかったこともあり
現金を保有していてもリスクに対応できないと思っていたようです。
彼らは資産を何で持つか?
何に変えて、自分たちの人生を防衛するか、と考えた際に、
こんな順位付けがあるそうです。
・3位 金
・2位 ダイヤモンド
・1位 教育
抜群の安定資産と言われる「金」が3位
金よりも軽くて、持ち運べる「ダイヤモンド」が2位
(有事の際に、持って逃げられるように)
そして
その上にあるのが「1位:教育」です。
「頭の中に資産を持つ」という考え方です。
ダイヤモンドが、いくら持ち運びしやすいと言っても
奪われたり、無くなったりするからです。
だから、奪われたり、無くなったりしない、
頭の中を伸ばす、という考え方をしたそうです。
これをしっかりと意識して欲しいなぁと思います。
お金を増やそうと思って、
運用にお金を回してうまくいって、お金持ちになったとしても
例えば
「お金持ちには貯金税を導入します」
となったら、
お金は簡単になくなるんですよね。
でも、運用をしないで
そのお金を使って、あなたの頭の中を伸ばしていたら、
新しい価値を生み出せる人間になります。
これはすごく大事なことかなぁと思い、ご紹介させていただきました。
関連記事▶︎社会人のための勉強方法 効率をあげる12のコツ(厳選保存版)
4)もしも、ベーシックインカムが導入されたら
そして、最後のもしも、はこちらです。
もしもベーシックインカムが導入されたら
ベーシックインカムに関しては、
詳しくは、こちらの記事にも書いていますので、興味があればこちらもご覧ください。
関連記事▶︎ベーシックインカム到来、未来の変化に押しつぶされないための考え方
簡単に説明すると、何もしなくても
「ベーシック」(基本的な)
「インカム」(収入)が入ってくる
つまり
基本的な収入が、定期的に国民に配られるというものですね。
まだ日本では、この導入の目処が立っていませんが
世の中には、導入している国もあります。
なんでこんな制度が導入されるか、というと
AIなどのテクノロジーが進化して、
人間が働くよりも彼らが働いた方が
付加価値が作りやすくなっているからだと
僕は考えています。
その結果、人間が働くよりも、
ロボやAIなどに働いてもらって
その代わり、
人間は、配られたお金を使って、経済を回してよ、
っていう世界がやってくるかもしれません。
「えっ 働かなくていいの」
「最高じゃん」って
思うかもしれませんが、
僕は、
これはけっこうきついんじゃないかと思います。
この辺り、長くなってきたので、興味があれば
先ほどご紹介した、こちらの記事をご覧ください。
関連記事▶︎ベーシックインカム到来、未来の変化に押しつぶされないための考え方
働かなくていい世界、
日々が味気ない、というか、
ただ消費するだけの人生って辛いって思うんですよね。
本当に生きるだけでいいのか?
って思ったら違うと思うんですね。
やっぱり自分が好きなことで、自分自身を成長させて
そして、働いたりして世の中の役に立って、感謝されて、
こういう循環が生きる醍醐味だと思うんです。
関連記事▶︎先行き不安「見えない未来」をどう生きるか? 「これからどうしよう」と思う人へ3つの秘策をお届けします
最後の結論
なので、最後の結論として、僕が伝えたいことは
ただ老後が不安だからと言って
銀行に貯金しているだけでは、いろんなリスクに対応できません。
リスクに対応しようと思って
分散投資、運用、とかをしていてもお金は増えるかもしれませんが
ご自身が成長できません。
(もちろんだからといって、投資をしないでいい、というわけではありません)
そして、お金は没収されたり、価値の変動があったりします。
そう考えたら、
どうやってお金という道具をうまく使って、
自分自身を成長させていき、世の中に貢献できる人になっていくのか、
ここが大事だと思います。
銀行口座にただ闇雲に預金するだけではなく、
資産を分散、税制優遇制度などを活用した長期投資をしつつも、
ぜひ、あなた自身を成長させていく、
あなたの頭の中の資産を伸ばしていくことも忘れないでくださいね。
何かの参考になれば嬉しいです。
本を読んで、一緒に人生を変えていきましょう^^