今日は、僕自身が休職して職場に復帰した時の状況や、その後やってきた困難をどのように解決したか?
についてお話をしたいと思います。
現在休職していて、これから職場復帰を検討されている方の参考にしてもらったり、
職場で休職から戻られた同僚などがいて、その人がどんな状況なのかを理解してもらうためのヒントにしもらえたりしたら
嬉しいなぁと思います。
今回の記事が何かの参考になることを願って、過去の状況を公開したいと思います。
<動画でも説明しています>
この記事の目次
会社が辛くて「引きこもり」休職をしていました。
僕は以前、会社で突然働けなくなって、
会社を休職「引きこもり」をしていたことがあります。
当時は29歳でした。アフリカで2年間ボランティアをした後、帰国し、
日本の会社で今までと同じように働くことになったのですが、
アフリカでスローライフの生活に慣れてしまったのか、
日本の慌ただしいスピード感や、ちょっとのミスも許さないような厳しさ、売上至上主義みたいな考え方に
うまく合わせることができず、会社を逃げるように飛び出し「引きこもり」生活をしていました。
とはいえ、29歳で、当時は結婚を前提にお付き合いていた女性(今の妻)と一緒に住んでいて、
これから一家の大黒柱として、妻や、生まれてくるであろう子どもたちを養っていく必要がある。
そのためには、働いてお金を手に入れる必要があって、
いつまでも「引きこもり」で家の中にこもっている訳にはいかないと、一念発起し、
なんとか復職しました。前にいた職場に戻ったんです。
事前に、上長と電話で相談をして、復帰日は「区切りがいい日がいい」と言われ、
僕は、お正月休み明け、仕事始めの1月4日から、職場に復帰することとなりました。
「去年のことなんて、年が明けちゃえば、みんな忘れてるから、大丈夫だよ。
心配しないで、今までと同じように会社に来なよ」って軽く言われて、
「はい、わかりました」と震えながら答えて、会社に戻ることになりました。
(ちなみに、去年のこと、みんなしっかりと覚えていました)
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休職からの復帰「復職初日」の話
おそらく、これは体験した人にしかわからないかもしれませんが、
復職の1日目って、冗談抜きですごく辛いです。
会社が嫌になって、非常階段を駆け下り、会社から逃げた日(引きこもりが始まった日)も辛かったですし、
その後、家に引きこもって、自分を責めたり、情けないと思ったりする日々も辛かったですが、
それ以上に辛かったのが「復職の1日目」でした。
(これから復帰されようとしている方の意欲を削いでしまているとしたら、本当にすみません。
ただ、嘘偽りなく記載したいので、僕はこの日が一番辛かったです。)
まず震えながら、会社に向かいます。
できるだけ誰にも会わないようにと、こそこそ電車に乗って会社の最寄り駅で降り、
できるだけ誰にも見つからないようにと、少し早歩きで進み、
受付や警備員の方の「あれ?」って顔を無視して、
エレベーターに乗り込みます。
この「エレベーター」がめちゃくちゃ怖くて、
いわゆる会社の中で初めての個室です。
誰もいないことを確認してから、エレベーターに乗り込み、
閉めるボタンを連打しますが、
こういう時に限って、外側から、足音が、、、、
誰かが外で開けるボタンを押します。
明るい営業担当が入ってきます。
「おっ、おはよー。あれっ?お前って、、、」みたいな感じで沈黙が、、
ただ「もじもじ」する僕、手にも汗、脇にも汗が大量に流れています。
時が止まったかのようなエレベーターを乗り越え、自分のフロアにいきます。
フロアの扉をあけて、小声で、誰にも聞かれないように
「おはようございます」と挨拶をして、自分の椅子に静かに座ると、
みんなが、こっちをみて、ひそひそと、ささやき始めます。
遠巻きに視線を送る人、早速僕の席にやってきて、声をかけてくれる人
さまざまな反応、さまざまな感情が、どれも痛いほど刺さります。
「もうこの場からいなくなりたい」
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復帰初日、最初のチームミーティングで大失敗
始業時間が始まり、課長がチーム全員に声かけます。
「チームミーティング」の始まりです。
10人くらいのチームでした。
長机に、各々が好きな場所に座ります。僕もちょこんと一番端っこに座ります。
課長から
「今日からMaoが復帰した。みんな待ってたよな。ほら、Mao、一言挨拶をしなさい」
頭は真っ白、体はふらふら、汗だけは大量に流れ
「今まで、迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
これから真面目に一生懸命働きます
どうぞよろしくお願いします」
ってことだけ伝えたかったのに、、、
緊張して、体も声も震えて、話しているものの言葉になっているかどうもわからず、、
そんな僕の初めの挨拶を見るに耐えかねた課長が
「よし、とにかく頑張ろう」と打ち切りの一言。
そんな無惨な先輩の姿を見ているチームの後輩たち
「なんだ、あの先輩、ダセー、カッコ悪い」って感じで
ちょっかい出しにやってきます。
後輩たちから、完全に舐められる日々のスタートです。
この辺り、本当につらくて、味方もほとんどいなくて、
僕はノートを味方にしていました。
ノートに自分を励ましたり、認めたり、褒めたりする言葉を
たくさん書きました。
この辺りに関しては、こちらの動画でもお話をしているので
よかったらこちらもご覧ください。
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復帰当初は、後輩から舐められる日々が続きました。
めでたく(!?)復帰初日の挨拶で、大失敗した僕を待っていたのは、
その姿を見ていた後輩から舐められる日々でした。
こんな感じの言葉をたくさん頂戴しました。
「先輩、これやってくんない」「先輩これよろしく」
「Maoちゃん、やっておいてね」「先輩のおごりでしょ」とか
かなり悔しかったです。とても悲しかったです。
でも、残念ながら、
当時は、その後輩の方が仕事ができたんです。
例えば、後輩と一緒に出張に行った時の話です。
50人くらいのお客さんの前で、
商品やサービスの説明を行う必要がありました。
でも、当時の僕は、当然できませんでした。
出張に行くので、精一杯、
人前で話をするなんて、どう足掻いても無理だと思っていました。
だから、その説明会は、司会進行・プレゼンテーション・質疑応答に至るまで
全て、その後輩がやっていました。
50人の前で堂々と、しっかりと笑いをとりながら、やってくれてました。
僕はただ彼に同行して、出張しただけです。
彼の指示に従って、会場のレイアウトを作ったり、アンケートを配ったりでした。
側から見ていたら、どちらが後輩かだなんてわかりません。
しょうがないんです。
舐められても、しょうがないんです。
でも悔しかったんです。辛かったです。
「なんとかしたい」「この状況を変えたい」と思っていました。
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職場復帰で「周りから舐められている状況」を変えるためにやったこと
もちろん、問題は、その後輩1人だけではありません。
というか、別にその後輩に問題があったわけではなく、
明らかに僕側に問題があって、
僕が、一般的な会社の平均値からすると、
大きく劣っているところで動いていて、
もちろん、会社を休んでいたという事実も周りには広まっていて、
だから、僕のことをバカにする人、僕の依頼を無視する人、僕のことを腫れ物のように扱う人、
そんな人たちに囲まれて、かなりの期間、苦しい時間を過ごしました。
会社という環境においては、やっぱり
「仕事ができない」
「ミスが多い」
「人前で堂々と話せない」
「ハキハキしゃべれない」
「声が小さい」
こういった感じだと、
すごく舐められるんですよね。
すごく悔しくって、
でもこの状況を諦めて、また引きこもりに戻るのも嫌でしたし、
この状況を我慢し続けるのも絶対に嫌だと思ったので、
「なんとかしたい」「この状況を変えたい」と思いました。
そのために、 まずは「自信を持つ必要がある」と考えていました。
考えて出てきた答えは、
「一箇所だけは、周りに認められる仕事を作ろう」でした。
僕は、人前で話すのは苦手だったし、
誰かを笑わせたりするのも苦手でした。
でも、
数字の計算とか、戦略の策定、のような
頭を使う仕事は、得意な方だったので、
とにかく「舐めてくる人達」を一旦気にするのをやめて、
オフィスでは、パソコンと向かい合って
とある商品の販売予測をシナリオ別に何パターンか作り
今後のとるべき施策を資料で提示しました。
そして、
部内の全体会議で、
別の人がその資料を使って、僕の代わりに発表してくれました。
そうしたら、
とっても偉くて、そして、とっても怖くて恐れられている人が
部内にいたんですが、
その方が、僕が作った資料を褒めてくれたんです。
今でもその言葉を覚えています。
「舐めた資料作ってんじゃんね」ってツッコミを入れてやろうと思って
丁寧にこの資料を見て調べたんだけど、ツッコミどころがない位よくできている、
これはすごくいい」
って、その会議の場で、
みんなの前で言ってくれたんです。
もしかしたら、僕が作ったことをその方は既に知っていて、
僕の今の状態を知っていて、パフォーマンスで言ってくれたのかもしれません。
でも、その一言が、
僕の自信に変わりました。
その一言で、
「周りからの目」が変わりました。
いつも発表内容や資料に激しくツッコミを入れたり、
怒ったり、責めたりする「怖い人」が
珍しく褒めたんです。 「ツッコミどころがない」「良くできている」って
そうすると、噂が立ちます。
「あの人が、この間の会議で褒めていて資料を作っていたのは
実は、あのMaoらしいよ」
そうすると、周りの目が変わるどころか、
周りからの行動も変わってきました。
「あの人に怒られたくないから、
次の会議の前に、Maoに資料の相談に行こう、手伝ってもらおう」
って、
流れが変わった瞬間でした。
今まで誰も僕のところに相談に来なかったのに、
いろんな人が、僕の机のところに来て、
「これを教えて欲しい」
「これで合っているかな」
って聞きに来たんです。
まだ、おどおどしていたと思いますが、
そういう風にして、少しずつ信頼が生まれてきました。
ちなみに、ここまで復職から、数ヶ月かかかっています。
すぐにできたわけではないです。
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復職に慣れ、自分の拠り所が出来てから意識したこと
そして、次に意識したのは
「声を大きくする」ということです、
僕は意識的に、声を大きくして、
相談して来てくれた人に、大きな声でアドバイスをしたり、
変な指示をしてくる上司の
「その変な指示」を大きな声で繰り返す
というようなことをやりました。
これも効果が非常に大きかったです。
不思議と声が大きいだけでも舐められなくなるんです。
ただ、いきなり声を大きくしても
もしも「バカなこと言ってんじゃない」って、誰かに怒られたら、
それを見ていた人から、やっぱり、また舐められてしまうと思うので、
自分の拠り所を最初に作り、
その点に関してだけ、自信があるところだけは、
「声を大きくしていく」というのがいいような気がします。
次に意識したのは「姿勢」です。
胸を張って話すようにしました。
この辺りから、 もう周りの評価は変わって来ました。
得意なところの明確化・声の大きさ・姿勢
たったこれだけのことで、大きく評価は変わりました。
1月に復職して、まだ職場に慣れず、精神的にも体力的にも辛いこともあって、
4月に一線を外れた違うチームに異動させてもらいました。
そこで1年間ゆっくり働くように指示されていました。
通常、異動は1年に1回、4月のタイミングだけだったのですが、
周りからの評価が変わり、
1年を待つことなく、半年経った9月に、元の一線チームに戻されました。
「お前は、ここで活躍する人間だ」「お前の力が必要だ」
と抜擢されたんです。
その次の4月には、昇進していました。
引きこもり時期があったのに、同期でも最速に近い形で昇進しました。
1年ほど前に「舐めていた人たち」が、僕の部下になったというような感じでした。
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最後のメッセージ 仕事に悩んでいる方へ
こうやって振り返ると、最後は昇進しているし
順風満帆な復職話に見えてしまうところもあるかもしれませんが
舐められていた時期はすごく辛かったですし
「もう一度休職したい」って何度も思いました。
復職してからもしばらくは定期券すら買えず、切符で通勤していました。
でも、辛い辛いって思っていても、なんともならない、何も変わらない
いや、さらに舐められるだけ、状況が悪化するだけってわかったので、
僕は一箇所だけ、何か自信を持てる場所・拠り所を持つようにしました。
きっと舐められる人、おどおどする人、休職しちゃう人って
繊細な人が多いと思うんです。
それはつまり、
他の人が気付かないところによく気付いたりする、
良い面もあるということだと思うんです。
僕もそういうタイプでした。
だから、
細かい数字をじーっと眺めて、
他の人が気づかないような細かい変化などを読み取って、
先ほどお話したような戦略策定の細かい資料が作れたんです。
向き不向き、適材適所があるんだと思います。
そこを見定めて、そこだけは、舐めてくる奴なんかに負けない、
って場所を作ってしまうのが一番だと思います。
そこができて、少し自信がついたら、
意識して、声を大きくする、姿勢をよくする
それだけでも周りからの見え方ってすごく変わります。
あれから10年ほどの月日が経ち、
独立起業し、今では人前で講演会をやったり、
YouTubeで動画を投稿しているんだから、不思議なものです。
人間って、色々と変化したり、対応したり、成長したりできる生き物だと思います。
とはいえ、いきなり色々と求めすぎてしまうと苦しくなってしまうと思うので、
まずは、あなたに合った拠り所を見つけてもらって、
そこを伸ばしていくのがいいんじゃないかなぁと思います。
参考にしてもらえたら嬉しいです。
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