「自分の好きなことを仕事にする」という言葉を聞いて、あなたはどんな風に感じますか?
自分が好きなことを仕事にするなんて、難しい、辛い、きつい、できない、
そもそも、自分の好きなことすらわからないし、そんなに世の中甘くないんじゃないの?
そんな風に思っちゃう方もいると思います。
今日は、そんな方に
「好きなことを仕事にする」という考え方について2つの切り口をお届けしたいと思います。
<動画でもお話ししています>
この記事の目次
好きなことを仕事にする時代がやってきた
最近よく「好きなことを仕事にしよう」という言葉を耳にするようになりましたね。
今まで、常識と言われていた
「いい大学を卒業して、いい会社に就職して、定年までそこで働く」
そんな1つの成功モデルが崩壊し、
「これからは個性の時代です」「これからは個の時代です」と、
世の中では叫ばれ
そんな時代に生きるんだから、
「自分が好きなことを見つけて、その分野で仕事しようよ」とか
「好きなことを仕事にできる時代なのに、なんで好きなことを仕事にしないの?」とか
色々と言われるようになりました。
この記事を書く、僕自身は
「好きなことを仕事にしよう」という言葉が、一般的に言われる10年以上前から
もっと自分らしく生きたい、
もっと自分らしく働きたい、と願っていました。
当時は東京で会社員をしていたんですが、
愛想笑いに八方美人で、仮面を被るような生き方・働き方に疲れてしまい
会社に行けなくなり「引きこもり」も経験しました。
そこから、しばらくの時間が経ち、
今では、自分が好きなことを仕事にできるようになりました。
僕にとって好きなことというのは、
「文章や声とかで、自分のメッセージを素直に発信する」だったので、
実際に、本や絵本を発売したり、YouTubeでお話をしたりというのをさせてもらう仕事を始めました。
僕個人としては
「自分が好きなことを仕事にする」といのうのは、とってもいいなぁと思っていて
ぜひそれをお勧めしたいと思ってはいるんですが、
とはいえ、それを押し付けるのもよくないなぁと思っています。
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好きなことを仕事にしないとダメなの?
「好きなことを仕事にする」という価値観に対して、
「好きなことを仕事にしたら楽しいよ」という賛成派の人もいれば、
「好きなことを仕事にしない方がいい」「好きなことを仕事にするなんて辛いだけだ」
という反対派の人もいます。
そもそも、好きなことを見つけられる人なんて、ごく少数だ、と思う人もいると思います。
好きなことを仕事にしている人から、
「今の時代は好きなことを仕事にしないとダメだよ」
「好きなことを仕事にできる時代に、なんで好きなことを仕事にしないの?」
なんて言われちゃうと、、
好きなこと見つかってない、自分はダメな人間なんだ、とか
「自分が好きなことを一生懸命探さなきゃ」と思って、
終わらない「自分探し」に走ったり、自己啓発本を読み漁ったりしてしまう人もいると思うんです。
僕自身、Amazonで「自己啓発部門」売れ筋1位の本を何冊か書かせてもらったり、
こういうメッセージを、ブログやYouTubeで発信していたりするので、
僕の発信を見て、
「あぁ私も好きなこと見つけなくちゃ」とか
「好きなことを見つけられていない僕はダメなんだ」とか
って感じてしまっている人もいるかもしれないので、
その点はすごく反省しています。
なので、お断りしておきたいのは
「好きなことを仕事にしなきゃダメ」と言っているわけではありません。
ただ、僕自身、以前会社員という状態から、独立し、
自分が好きなことを仕事にして、しばらくの年数が経ち、
この生き方、この働き方、って純粋に
「最高だなぁ」という風に感じていますので、
その立場から、今日は
「好きなことを仕事にする」について2つの切り口をお届けしたいと思います。
関連記事▶︎【好きを仕事にする】ということ 「楽しい」と「楽」は違うんです。
好きなことを仕事にする① 好きなことを見つける
「好きなことを仕事にする」という言葉に触れて、きっと多くの方が戸惑うこと、
それは
「自分の好きなことってなんだろう?」ってことだと思うんです。
今まで育ってくる中で、
自分が好きなことを真剣に考える機会とか、自分が好きなことを真剣に問われる機会って
そんなに無くて、
どちらかというと、自分の好みとか、個性とか、そういったものは押し殺して、
学校のカリキュラムとか、社会のルールとかに合わせるように生きてきた経験の方が多かったと思うので、
突然、
「あなたの好きなことは何?」と聞かれても
戸惑ってしまう気持ちすごくよくわかります。
「好きなことを仕事にする」となったら、その第一段階目として、
自分が「好きなこと」を見つけていることが必要だと思うんですが、
その「見つける」ということができずに立ち止まってしまう人が多いと思います。
この時にイメージして欲しいのが「恋愛」なんですね。
「好きなことを見つける」という行為、
これって、恋愛に似てるんじゃないかと思います。
恋愛したいとか、彼氏彼女が欲しいとか、好きな人を見つけたい、
とかって考えた時に、
例えば、パーティに参加したり、誰かに紹介してもらったりして、すぐに見つけられる人もいれば、
反対に、
好きな人を見つけようと思っていても、なかな見つけられないって人もいますよね。
どっちがいい悪い、どっちが優れているかどうかっていう話ではなく、
個性の違いだと思うんです。
「好きなことを見つけよう」って言われて、
どんどん見つけていく人がいれば、全然見つけられないって人もいる、
これも個性だと思うんです、
好きな人を見つけようと思ったって、なかなか見つけられないって思う人は、
変に探そうと思っても、見つけられないんじゃないかと思うんです。
「恋愛しよう」って思っても、なかなか恋愛ってできないもんだと思うんです。
そうではなくて、
日々を一生懸命しっかりと生きて、どこかのタイミングで、ふとした瞬間に、
出会いや発見があって、自然と恋するものだと思うんですね。
それと同じかなぁと思っていて、
「好きなことを見つけよう」って頭で考えて、見つけられないって思う人は、
一旦、「好きなことを見つける」という考え方を忘れて、
目の前のことを一生懸命しっかりと生きていくことに集中していたら
どこかのタイミングで、
「あぁ、これが自分が好きなことなんだ」って、気づく瞬間があると思うんですね。
それが自然と降ってくるのを待ってもいいんじゃないかって思うんです。
この話をしている僕自身、
「好きなことを仕事にしたい」と一番最初に意識したのは、
今から14年くらい前の25歳の時でした。
その時、モレスキンのノートを書いました。
記念すべき1冊目のノートです。
そこに色々と考えたこと、感じたことなどを書いていったのですが、
「好きなことが何かよくわからない」という状態が続いていました。
その後、アフリカに2年間ボランティアに行って、
日本に帰ってきて、「引きこもり」になって、
結婚して、子供が生まれて
でも、「好きなことを仕事にする」ということが諦められずにいました。
その間、何十冊とノートに書き続けていました。
「自分が好きなことってなんだろう」って
ノートに書き続け、ひたすら探していました。
そして、ある時ふと気づいたんです。
「ノートに文章を書くのが好きなんだ」って、
こう気づいたんです。
周りにそんなことしている人いない、
自分の気持ちを何年にもわたって、何十冊も書き続けている人なんて周りにいない、
自分って「ノートに文章を書くのが好きなんだ」って気づいたんです。
(実際に僕が書いてきたノートです)
そして、それに気づいて、
最初に買ってきた、記念すべき1冊目のノートを振り返ってみたら、
このノートの最初の方に
「声や文章・写真とかで自分のメッセージを素直に伝えていきたい」
って書いてあるんです。
それを見た時、笑っちゃいました。
僕が、何年間も、もがき、探していたものって
25歳の時、一番最初にノートを買った時に
すでにわかっていたことなんだなぁって、笑っちゃいました。
見つからない、見つからないと思って探していても、
見つからない時は、見つからないんだと思います。
恋に落ちるのと同じような感じで、
今目の前にあることを一生懸命やって、ふとした時に気づくものなのかなぁと思います。
「あっ、これか」って
「あっ、これが自分の好きなことなんだ」
「あっ、これが自分の幸せなんだ」って
ふとした瞬間に気づくものかなぁと思います。
ふとした瞬間に、見つかるものかもしれません。
関連記事▶︎「やりたいことがわからない」原因と「やりたいことを見つける」7つの質問(完全保存版)
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好きなことを仕事にする② 仕事に変える
好きなことを仕事にするの第二段階目は「仕事に変える」です。
少し、当たり前な話で、すみません。
好きなことを見つけたら、その好きなことをどうやって仕事に変えていくか?
やっぱり、これが大事だと思うんです。
当たり前過ぎて、読んでて、嫌になっちゃうかもしれないですね。
でも、これをもうちょっと、一緒に考えていけたらなぁと思います。
これも「恋愛」をイメージしてもらえるとわかりやすいかなぁと思います。
「あっ、この人好きかも」って思っても
「自分には手が届きそうにない」とか、
「その人と一緒にいる姿が想像できない」とか
ってこともあると思うんです。
好きなことを見つけても、
それをどうやって仕事にすればいいのか、わからなくって、
「やっぱり、自分には無理なんだ」
「好きなことを仕事にするだなんて考え方が甘いんだ」
「そんな甘い言葉に誘惑されて、好きなことを見つけちゃったけど、
今の会社を辞めて、それ一本で生きていくなんて、
普通の私(もしくは能力の低い私)には、できないことなんだ」
って言い聞かせようとする人がいます。
なんとなく、想像つきますよね。
だから、
ここにもう1つのハードルがあるかなぁと思うんです。
ただ、この場合、僕は、
「恋愛よりも、もっと簡単」と思っているんです。
なぜ、簡単かというと、
それは、方法や手段が無数にあるからです。
例えば僕みたいに「文章が好き」
って思った場合で考えてみましょう。
僕の場合は、
独立して、本を書いたり、こうやってブログを書いたりしていますが、
他にも、
出版社に就職して、編集の仕事をしてもいいですし、
ライターになってもいいですし、
本屋で働いたっていいわけですよね。
そこには、いろんな方法・手段があります。
例えば「ラーメンが好き」って分かった時に、
ラーメン屋をやってもいいし、
ラーメンを食べ歩く記事を書いてもいいし、
麺を研究する仕事をしてもいいし、
もしかしたら、
ラーメン屋の内装のデザインとかでもいいかもしれないんです。
こう考えると「幅は広い」ですよね。
「あの人のことが好き」
→あの人と付き合いたい、あの人と結婚したい、
という気持ちを叶えるよりも
だいぶ簡単だと思うんですね。
「好きなことを仕事にする」と考えた時に、
好きなこと1本だけで仮に勝負できなかったとしても、
自分が好きなことに、
自分が経験してきたこととか、得意なこととか、強みとかを組み合わせていくと、
無数に道が広がってくると思うんですね。
そういう意味では、
好きなことを見つける以外に、
自分の才能や得意なことを見つけるのもとっても大事かなぁと思っています。
僕は自己啓発本の著者でもあるんですが、
(例えば、こちらが僕の本です。Amazon自己啓発部門 売れ筋1位に輝きました)
■学校では教えてくれない楽しい人生をつくる教室
そんな自己啓発の著者なんですが、
実は、「自己啓発より先に自己理解をやった方がいい」と思っています。
自分のことを理解して、自分の才能や強みを見つけてから、
啓発していく、強化していくために、
あなたにあった自己啓発本を活用していく方がいいと思うんです。
少し脱線してしまいますが、
自己理解に関しては、こちらの動画も参考にして欲しいと思います。
この動画の中で、あなたの才能や強みを発見するために、
2つの才能テストをご紹介しています。
「動画を見る時間がない」という場合もあると思うので、
よかったら、こちらの2種類の本を手に取って、実際にテストを受けてみてください。
■ストレングスファインダー
この本を購入すると、あなたの強み・才能を発見できるテストをインターネットで1回受けられる特別なコードがついています。
中古本だと、そのコードが使用済みの場合があるので、新品の購入を強くお勧めします。
あなたの中の強みを5つ見つけてくれます。(詳細は動画でもお話ししています)
■誰にでも才能はある。問題はその「原石」をどう見つけて磨くかだ
こちらは本の中に書かれている質問を、お手元のメモなどに記録してもらって答えを出すタイプのものです。
持って生まれた認知特性が何か?というものを見つけることができます。
ぜひこちらの2つの本も取り組んでみてくださいね。
好きなことに、強みや才能を組み合わせると仕事になりやすい。
(強みや才能の発見には、ぜひ2つのテストを活用してみてください)
関連記事▶︎【独立起業】会社を辞めて好きなことで独立するための12STEP (有料級 動画付き)
「好きなことを仕事にできない」からと言って落ち込まないで
ここまで話を読んできて、
自分には「好きなことを仕事にする」なんて、やっぱりイメージできない、、、
って感じる人も、いると思うんです。
で、この時に大事なことって、
「あなたの人生を、あなた自身が『幸せだ』って感じられること」だと思うんです。
例えば、今仕事が辛いとしても、
それ以上に、生活を楽しめられていて、総合的にプラスなら、
それはそれで、1つの幸せな姿だと思います。
仕事の時間を出来るだけ短くしようとか、仕事の負担を出来るだけ減らそうとか
そういう工夫をして、幸せを増やしていってもいいと思うんです。
好きな仕事を探そうと思っても、見つからないんなら、
仕事以外で好きなことを見つけて、もっとそれができるようにしよう、でもいいと思うんです。
もしくは、今の仕事を少しだけ好きになってみよう、というアプローチでもいいと思うんです。
冒頭でもお伝えしましたが、
「好きなことを仕事にしなきゃダメなんだ」と
選択肢を狭めたり、視野を狭めたりは、してほしくないと思います。
僕自身は「好きなことを仕事にする」という生き方を続けてきて、
すごく楽しいですし、とっても幸せだなぁと感じています。
でも、この生き方って、結構ストイックだと思います。
悪く言ってしまうと、逃げ場がないんですよ。
好きなことを仕事にさせてもらってるから、愚痴ることもないし、愚痴を言える相手もいないんです。
「あなたは好きなことを仕事にしているんだからいいでしょ」
と言われてしまったら、何も言い返せません。
なので、「向き・不向き」が絶対あります。
僕は自分の選択が、今の時点では、
自分にとっては一番いいと思っているから、この選択を続けていますし、
「好きなことを仕事にする」ってどう思いますか?
と誰かに聞かれたら、
そりゃ、嫌いなことを仕事にするより、好きなことを仕事にした方が絶対に楽しいよ、
って答えると思いますが、
個性なんです。向き不向きがあるんです。
だから、
私は好きなことを仕事にしていないからダメなんだ、とか
好きなことすら見つかっていないからダメなんだ、とかって
思わないでほしいと思います。
大事なことは、
「幸せに生きる」「楽しく生きる」だと思います。
どんな仕事をしているか、どれだけ収入があるか、
そういったことで、一人一人の幸せって測れないと思うんです。
「好きなことを仕事にする」以外にもいろんな選択肢がある。あなたにあった選択肢を選んでくださいね。
関連記事▶︎自分らしい生き方をつくる 「7つの秘訣」を大公開
あなたの人生を生きてください
最後に、一つお伝えしたいことがあります。
それは「正解なんてない」ということです。
周りの人と比べてとかどうかとか、
世の中的にこうだから、今はこういう時代だからとか、そんなものと比べて、
勝手に、自分が劣っているとか、自分ってダメなんだとかって考えないでください。
そんな風に落ち込んだり悩んだりしている時間やエネルギーがもったいないと思います。
もっと自分の可能性を信じて、
こんな未来にしていきたいなぁっていうのを妄想して、少しずつ前に踏み出してほしいなぁと思います。
僕も「文章が書くのが好き」って分かった時、それが仕事になるの?って不安になりました。
周りからも笑われました。
30過ぎて会社辞めて、本でも書くの?
そんなんで家族養えるの?
って笑われました。
でも、実際に、描いた理想の未来の通りに導かれるように進んできています。
誰かがあなたの人生を代わりに生きてくれるわけではありません。
誰かになんと言われようが
あなたには、あなたの人生を生きてもらいたいと思います。
周りと比べないでください。
ぜひ自分を信じて、未来を信じて、幸せな人生を創って、味わっていてほしいなぁと思います。
もし、今の人生に不満があるということでしたら、
よければ、拙著も読んでみてください。
■『このままでいいの?あなたの人生を一緒に考えて、答えを作り上げていく本』
読書のプロが集まる、全国学校図書館協議会の選定図書にも選ばれた本です。
あなたの人生、このままでいいのか?
どういう人生を生きていきたいか?
このあたり、ぜひゆっくりと考えてみてくださいね。
最後までおつきあくださって本当にありがとうございます。
勝手ながら、あなたの人生を応援しています。
どうもありがとうございます。
本を読んで、一緒に人生を変えていきましょう^^