僕が絵本をはじめて出版するまでの道のりを数回に分けてお伝えしています。
第1話を読まれていない方はこちらからどうぞ
関連記事▶︎ 絵本をはじめて出版するまでの道のり <第1話 着想編>
時系列でストーリー仕立てになっていますが、すべてノンフィクションです^^
それでは、第2話もお楽しみください。
僕がこの絵本を通じて伝えたいこと
前回のお話で、改めて、自分に問いかけなおし、
僕がこの絵本を通じて伝えたいことは
「描けば叶う」
スケッチブックに夢を描けば、それは叶うんだ!
ということでした。
このフレーズにかけられた想い、
僕の過去の体験を少しだけご紹介させてください。
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アフリカから帰国後のお話です。
(アフリカからの帰国時に、上空から撮影した写真です)
2年間のアフリカ生活を経て、日本に帰国し、社会復帰しました。当時29歳でした。
朝早く起きて、通勤するために駅に向かいました。
その時、暗い顔をして、満員電車に乗る人々を見て、すごく衝撃的だったんです。
なんで、
貧しい国と言われているアフリカに住む人々は、素敵な笑顔で生活をしていて
裕福な国と言われている日本に住む人々は、こんなにも暗い顔して、生活をしているんだろうと
でも、、、
その閉塞的な日本社会で生活をしていると、だんだんと自分もそこに溶け込んでいき
その違和感すら、よくわからなくなり、
気づいたら、僕も暗い顔をして出勤するようになり、
、、、
ある日、突然会社に行けなくなってしまったんです。
会社の階段を駆け下りて、家に帰ってきてしまったんです。
「もう会社には行けません」
と一言だけメールを上司にして、、、
引きこもり生活の始まりでした。
あの頃は、
すごく辛かったんです。
すごく悔しかったんです。
でもどうしようもなくて、
スケッチブックやノートに夢や望んでいることを、
とにかく描き続けたんです。
何冊も何冊も描き続けたんです。
そして、気づいたら、Sketch Lifeという活動を始めていて、
やりたいと思っていたことがどんどんと叶うようになっていったんです。
住みたいと願った、石垣島に家族で移り住めるようになり、
やりたいと思っていた、コンサルティングの仕事が個人でできるようになり、
書きたいと思っていた、電子書籍を発売して、Amazonで15部門1位を取ることができたんです。
今になって思うんです。
「描けば叶う」
スケッチブックに夢を描けば、それは叶うんだ!
それを「絵本」の題材にしようと決めました。
魔法のスケッチブックを持つ少年の話にしよう
だったら、
*魔法のスケッチブックを登場させよう!
*自分のルーツとなるアフリカを舞台にしよう!
*魔法のスケッチブックを持った少年が、アフリカで、動物たちと出会い
彼らの悩みを解決し、仲間になっていく話にしよう。
と思いつきました。
どんな動物がいいかなぁと、
奥多摩の方で温泉につかりながら、ぼーっと考えていました。
そうしたら、アイディアが降ってきました。
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登場人物に関わる裏話
そうだ!
「Sketch」 を頭文字にした動物を、登場させよう!!
S Squirrel リス
K Kangaroo カンガルー
E Elephant ゾウ
T Turtle 亀
CH Child 子ども
「5人の登場人物でなかなか面白くなりそうだな。」とワクワクしてきました。
次は、この5人がどんな性格で、どんな風に登場して、関わりあうようにしようかと考えました。
それぞれ個性豊かな性格を持っていて、
それぞれを助け合うような感じにしたいなぁと思っていて、
以前、香港に住んでいた時に、少し学んだ「五行」(木 火 土 金 水)の
エッセンスを取り入れられないかなぁと考えました。
(一番最初に考えた、キャラクター相関イメージ図)
リス 「木」 全ての始まり 元気一杯 木に登る
カンガルー 「火」 足に火をつけてロケットジャンプで遠くまで
ゾウ 「土」 母なる大地で堂々と踊る
亀 「金」 勉強熱心な発明家
子ども 「水」 発明家の助けで、救われ、問題解決
そして、木に水を注ぐ(循環していく)
なかなか、裏設定としては、いいアイディアなんじゃないかなぁと思い、
ニヤニヤしながら、企画書をまとめて、
イラストレーターの草野さんに送りました。
でも
、、、
反応は、、
イマイチ、、、
とほほ > <
一人で勝手に、盛り上がりすぎてしまったみたいです。
しかも、
絵本の台割りを考えていたら
32ページフルカラーの絵本では、
4人の動物に会いに行くだけのページ数が足りず、、、
草野さんと打ち合わせをしている時に、
草野さんから、
「プロットが多すぎて言いたいことが伝わりにくいので、
構成をもう少しシンプルにした方がいいかと」
という適切なアドバイスをいただき、
「うーん」
「どうしたものか?」
そのとき、
僕自身から出てきたアイディアが
「亀さん不要説」、、、
Sketch の「t」が抜けてしまいました。。。。
なかなかうまくいかないもんですね^^;
「t」に変わる登場キャラは、
本番の作品では、実は動物ではない大切な登場擬人として、
入れこんではいるんですが、、、
(著者都合による単なる「帳尻合わせ」です。)
こういった感じで、試行錯誤しながら、
何度も原稿を書き直し、
草野さんとも打ち合わせを行い
だんだんと32ページのストーリーが出来上がってきました。
そして、ついに下絵を印刷して、ドキドキしながら、妻に手渡しました。
「子どもたちに読み聞かせしてくれないかな?」
当時3歳だった娘が、一言
「面白ーい」
と言ってくれました^^
夢を描いてから
7ヶ月たった、2018年7月のことでした。
なんだか違和感が、、、
一旦ストーリーを書き上げ、草野さんの下絵の確認もして、
あとは本番の絵を、草野さんに丁寧に描きあげていただく、
そうしたら、絵本は完成。
「あとはお願いします」
という一言が出そうになった時に、
なんだか違和感がありました。
なんか「やり切った感」がなかったんですね。
「これでいいんだろうか?」と
納得がいかなかったんですね。
アフリカとスケッチブックをテーマにした絵本を自費出版して、
興味を持ってくれる仲間に買ってもらって、
それで「夢が叶った」って言えるんだろうか?
草野さんに、このあと長い時間をかけて、
丁寧に描いてもらって、すごくいい絵が仕上がっていくのに、
これで、僕がやれることは、全部やり切ったんだろうか?
と疑問に思ってしまって、
イヤイヤ、まだ、「やれることがある」と思ったんですね。
閉塞して、暗く生きている日本の人たちを勇気付ける絵本を
できるだけ多くの人に届けたい
僕のルーツで、様々なことを教えてくれた
アフリカの子どもたちに少しでも手を差し伸べたい
って思ったんですね。
「まだまだ、僕がやれることはいっぱいある!!」
再度、エンジンが一気にかかったような感じでした、
ぜひ続けて、第3話をご覧ください^^
▼▼▼
絵本をはじめて出版するまでの道のり <第3話 希望編>
どうもありがとうございます。
前回のお話を見ていない方は、こちらをご覧くださいね。
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