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Mao
作家、コンサルタント
全国学校図書館協議会「選定図書」・アフリカ支援「絵本」・Amazonランキング延べ66部門1位
アフリカ2年 ⇨ 香港3年 ⇨石垣島5年目
(2019年4月24日更新)
JICAのボランティア制度、青年海外協力隊に興味を持ったら、次に気になるのは、受験をしたら受かるかどうかですよね?
その時に、どうしても気になってしまうのが、倍率です。
実は、この青年海外協力隊の試験には、普通の試験にはない考え方がいくつかありますので、職種を決める前に、ぜひご覧ください。
青年海外協力隊の倍率【合格率】は約2.5倍です。
最新の2018年度秋募集では
応募者数958に対して、合格者は417名でしたので、
約2.3倍です。
だいたい2倍〜3倍程度の間を行ったり来たりしています。
一回受けて終わりというタイプの受験ではありませんので、
2、3回受けるつもりで受けていけば、ある程度高い確率で合格できる試験だと思います。
海外青年協力隊と言われることもありますが、正式には青年海外協力隊です。
ポイント1.「要請案件」を知ろう
青年海外協力隊は、それぞれに、「要請案件」というものがあります。「要請案件」に基づいて、その要請に合う人材かどうかという判断をして、マッチングできた人が合格という流れになります。
受験者同士を競争させて、上位を合格にするという普通の試験とは違い、「お見合い」の考え方で、マッチングできた人が合格です。
結婚相手のことを考えずに、仕事経験を伸ばしたり、熱意だけ語ったりしても、ゴールにはたどり着けませんよね。
ってことで、「要請案件」をしっかりと読み解いていくことが重要になります。
2018年秋募集でいうと、要請数は1238件、それに対して
合格者数は417名です。
要請数に対して半分弱の人材しか見つけられていません。
要請数に対する合格者数でいうと倍率は0.3倍です。
そういう意味では人材不足です。
誰かとの競争ではなく、自分がその案件にどれだけ適しているかということを見極めることができ、
それを面接官に認識してもらえれば、非常に受かりやすい試験だと思います。
案件はすべて公開されています。
試験を受ける前に、自分が関係する分野の案件をできるだけ目を通し、
どの案件に対応できるかを明確にして面接に臨むといいでしょう。
まずは、相手を知り、自分の活動のイメージを膨らませることが、合格への近道となります。
ポイント2.職種によって、倍率、難易度が違う
派遣国はJICAに決める権利がありますが、
職種は受験者が選ぶことができます。
約200弱ある職種の中から、あなたは一つの職種を選んで、受験をします。
ただ、職種によって、倍率が違うということを認識してください。
例えば、
職種1 青少年活動
受験90▶︎合格25 倍率3.6倍
職種3 看護師
受験39 ▶︎合格18 倍率2.2倍
職種4 栄養士
受験17▶︎合格10 倍率1.7倍
詳しい倍率は、JICA海外協力隊の「お知らせ」をご覧ください。
あなたが興味のある職種をいくつか探し、その倍率を見てみましょう。
倍率が低い方が一般的には受かりやすいです。
ポイント3.職種によって、要請案件数が違う

要請数は、職種により、1件のところから、多い職種は100件ほどの要請数がある職種があります。
つまり、要請数1件のところの職種を選び受験をすると、その1件に合わないと不合格になりえますが、
100件の要請があるところでは、100件100色の募集があるので、あなたの経験やスキルを活かせる可能性が広がります。
職種を選ぶ際には、要請数も確認しましょう。
要請数が多いほうが一般的には受かりやすいです。
もちろん少ない要請数でも、自分にバッチリという案件があれば、遠慮なく選んで、バシッときめてくださいね。
受験数、要請数、倍率の関係を見て、あなたの経験やスキルと合いそうな職種を見つけてみてください。
ポイント4.職種を最初に決めないほうがいい
職種を選ぶ権利は受験者にあります、でも、その職種の決定は、少しお待ち下さい。
案件を吟味する前に職種を決めることは非常に危険です。
職種の名前だけを見て、自分は「小学校教育」だな、とか自分は「料理」だなとか選ぶのは、
ちょっとだけ待ってください。
例えば、あなたに「バレーボール」の経験があり、その経験を生かして、
ボランティアをしたいと思った場合、
「バレーボール」という職種につく
「体育」という職種につく
「青少年活動」という職種につく
など様々な選択肢があります。
実は青年海外協力隊は、職種ではなく、案件ごとに行うべき活動というのは異なってきます。
ご自身で、現地で生活し、現地で活動し、現地での悩みを聞いて、それにあった活動を自主的に行っていくというものなので
実は、職種はあまり関係ありません。職種に限定されずに活動をしていかなければいけません。
僕は「青少年活動」という職種で行きましたが、
スポーツ、音楽、栄養、農業、ビジネス様々なことをやりました。
「野菜」という職種で行ったけど、稲作をやったという人、
「PCインストラクター」という職種で行ったけど、環境問題をやったという人
いろいろです。
結局は、自分で現地に行って、現地の人々と活動する中で
問題を探して、それを解決するための行動を行っていくことになります。
例えば、みんなで「ゴミ拾い」をしようというアイディアが出たのに、
自分は、「看護師」だから「ゴミ拾い」はしない、みたいな考え方は、あまりしたくないものです。
なので、職種を絞り込む前に、案件に出来るだけ目を通しましょう。
活動場所はどこなのか?
どれくらいの規模のグループに所属するのか?
専門的知識はどの程度必要か?
時間があれば、約1000件の案件全てに目を通して欲しいですが、なかなかそうもいかないと思うので、
次の項目をぜひやってみてください。
青年海外協力隊に受かる確率を飛躍的に上げる方法
①まず、あなたが青年海外協力隊で行いたい支援を書き出してください
出来れば5個〜10個くらい
例えば、PCを教えたい、環境問題に携わりたい、子どもの栄養改善したいなどなど
②前項に基づいたあなたの経験、スキル、資格等を書き出してください。
例えば、会社でこういうことをしていた、学生時代にこういう勉強をしていた、バックパッカーでこんなことをした
ボランティア活動はこういうことをしていた、などなど
③職種一覧から、あなたの興味がある職種を10個程度決めてください。
職種を見ただけではイメージがわかない方は、個別案件をいくつか見ていただき、
あなたの興味にあう職種かどうかを決めてください
④10個の職種の案件を出来るだけすべて目を通してください。
案件を読むときは、その案件であなたがどの程度活躍できそうかをイメージしながら読んでください。
そして、興味のある案件を出来るだけ多く選んでください。
⑤あなたが興味のある案件を職種別に分けてください。
あなたの興味度、要請案件数、倍率を比べていただき、
あなたの受けたい職種を決めてください。
ちょっと手間かもしれませんが、ここまでをきっちりとやっておくことをお勧めします。
聞いた話ですが、
とある職種で応募していたのに、面接中に違う職種の、違う案件について興味があるかを聞かれたそうです。
先ほどの①〜⑤の手順を踏んでいると、あなたの活動イメージに幅が出ていますので、様々なことに対応できます。
自己PR等にも深みが増してきますので、ぜひやってみてください。
もう一つのポイント.派遣国について
実は派遣国というのも一つのファクターです。
明確には公表されていませんが、
危険地帯のため男性が派遣される国、パプアニューギニア(女性は行きにくい)
超健康優良者しか行けないと言われているアフリカ圏(健康が合格に左右する)
などなど国の状況によっても、あなたがマッチングされるかどうかが決まってきます。
しかし、国の決定権はJICAにあります。
例えば心の中では、海に囲まれた島に行って、
休日はサーフィンをエンジョイしたいと思っていても、なかなか思った通りには行きません。
なぜなら、JICAが国を決定するからです。
①特に行きたい国がある場合
*正当な理由を見つける
サーフィンをしたいから行きたいというのは正当な理由ではありません。
何かしら正当な理由を見つけましょう。訪問したことがある、知り合いがいる、歴史に共感するなどなど
*その国の案件にマッチングする人材であることを語る
自分がその案件にとって最適な人材であることを述べましょう。国にフォーカスするのではなく、案件にフォーカスしましょう。
②特に行きたい国がない場合
*様々な国にまたがった職種で、案件数が多いほうがマッチングされる可能性が高いです。
僕が「青少年活動」を受験した時の攻め方
特に専門的知識、経験もなく、ボランティアを行いたいと思ったので、
悩んだ挙句「青少年活動」という職種で受験しました。
青少年活動は、要請案件数が多い分、倍率も高めの職種です。
でも、僕はこの倍率はあまり気にしないようにしました。
なぜなら、専門的知識、経験がない人が受ける職種だと思ったので、
「一般枠」というようなイメージだと考えたからです。
だから、専門的知識、経験を持っていない一般の人たちが
何をどれだけ持っているのかをアピールしていくと考えました。
きっとそこには大した違いはないんです。。。あくまで一般枠だから
そこで、僕は、対応力の幅の広さをアピールしていきました。
スポーツも、音楽も、子ども遊びも好きです。
ファシリテーションも出来ます。
健康だし、意欲もあるし、バイクも運転できるし、
社会経験も、海外経験もある
だからある程度どの案件でも対応できる
というような感じです。
僕が考えたのは、とある案件にマッチングする人材になることではなく、要請案件の方が合格者よりも圧倒的に多いので、
あぶれてしまった要請案件に、まぁこいつなら充てておいてもいいだろうという考えで、充ててもらうことを考えました。
初めから補充要員狙いです。
だから面接中に伝えたことは、
どの国でも行けます。どの活動場所でも対応できます。
ということでした。
参考程度に書かせていただきました。
最後に
僕は、できるだけたくさんの方に青年海外協力隊に参加していただきたいと思っています。
そういう思いで、この記事を書かせていただきました。
要請案件数に対して倍率0.3ということは、
現地で困っている人がたくさんいるのに、それに応えられる人材が集まってきていないか、
集まってきているのに、面接でそれをアピールできていないということだと思います。
ぜひたくさんの人に応募してもらいたいと思いますし、応募してもらった人に受かってもらえるようなお手伝いをしていきたいと思います。
この記事の写真も、僕が活動中に撮影したものです。
写真をみて、ドキドキした方もぜひ受験を検討してみてください。
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