
僕はアフリカのマラウイという国で、2年間生活をしていました。
青年海外協力隊の青少年活動という職種で、
子どもから若者、または学校の先生等と一緒に
「どうやったら今の生活をもっとよりよくしていけるのか」というのをテーマに、
教育、スポーツ、ビジネス、栄養、衛生、などなどを現地の人たちと話し合いながら、
様々なプログラムを行っていました。
その2年間を通じて、僕が感じた、「3つの足りないC」について話をしたいと思います。
もちろん、インフラ、教育、医療など足りないものをあげたら数え切れないかもしれません。
でもその根本となる一人一人の考え方として、以下の3つが足りないのではないかと思いました。
この記事の目次
1)Cooperation コーポレション 協力、協同
僕は、マラウイで、とある団体の援助で整備してもらったバスケットコートで、
バスケットボールを教えていました。(ちなみにバスケは下手くそです)
最終的にはバスケ好きの若者に、コーチをまかせ、
練習メニューを組んだりしていました。
練習試合を行ったり、試合後に集まった観客と一緒に、栄養や衛生について学んだりをしていました。
バスケを通して僕が伝えたかったのは、「チーム」で協力するということでした。
彼らのパワー、スピード、ジャンプ力は基本的に素晴らしく、
それを誇示したいと思う人が多かったからです。
ゴール下にフリーの人がいても、彼らはパスを出そうとしません。
完全に個人プレイの競技になってしまってました。
もっとみんなで協力するようになれば、いろんなことができるのになぁと思いました。
チームで協力することで生まれるアウトプットの大きさ、感動をもっともっと体験していきたいです。
2)Creativity クリエイティビティ 創造性、独創力
普段、食材はマーケットと呼ばれる青空市場で調達します。
そのマーケットにいくと、どこもトマトや芋、バナナなど、
同じような食材を、同じような値段、同じような陳列方法で売っています。
「今日はこっちで買ってくれ」、「明日もここで買ってくれ」
と言われるのですが、お客さんにとっては、正直どこで買ってもあまり変わりません。。。
マラウイは、マンゴーが非常に豊富な国です。
マンゴーの値付けは、大きさと時期で決まっています。
例えば、大きなマンゴーは、5円〜30円くらい 小さなマンゴーは、5個で1円〜5円くらいです。
とても安いですね。
マンゴーが取れる時期は、その地域でマンゴーが余ってしまいます。
マンゴーの木を5本持っている隣人は、マンゴーが腐ってしまうので、もらって欲しいと言われ、
どっさり30個くらい一気にプレゼントしてくれました。それくらい余ってしまいます。
そんな状況ですら、マーケットで、マンゴーを売るために、1日座っている人がたくさんいます。
単純に、「マンゴーを収穫して、それをマーケットに出して売る」という手法から、
例えば、保存の効くマンゴージャムを作って売ろうとか、
マンゴーとバナナを合わせてミックスジュースにして売ってみようとか
干してドライマンゴーにしようとか
ということをやっている人は見当たりませんでした。
経験と経験を組み合わせて、いろんなことを想像して、挑戦してみるというのが必要だと思いました。
同じようなことを、スティーブジョブスさんも言っていたので、
よければ以下の記事もご覧ください。
関連記事▶︎スティーブ・ジョブス氏 伝説のスピーチ「コネクティングドット」
3) Continuation コンティニュエーション 継続 持続
そして、3つ目は、継続すること、持続することです。
僕は、現地の人々と一緒にいろんなプロジェクトをスタートしました。
例えば、「栄養価の高い食物の栽培を青少年クラブで行い、来てくれる子どもたちに配ろう」とか
例えば、「働いていない人たちに、ミシンの使い方を教えて、オーダーメイドの洋服を作るお店を作ろう」とか
最初はたくさんの人たちが興味を持ち集まります。
それが、だんだんと人数は減っていきます。
また当初目新しいことに目をキラキラさせていた人たちも、
だんだんと慣れ、熟練していくという地味な作業に興味を失い、
気づくとプロジェクトは、止まってしまいました。
僕は、彼らがやりたいと思うことを、引き出し、それを実現するためのアイディアを出し合い、
足りないものをフォローできるように心がけていました。
常に「主体」は彼らにあり、僕は「サポート」をするという姿勢をとり続けました。
だって、僕がいなくなった後に、成立しないような仕組みを作ってしまっても意味がないからです。
僕はあくまでヨソ者です。
でもかれらは、僕に頼ってしまい、僕が常に先頭を走ることを望みました。
そして、長期的に持続できる活動よりも、目先の甘い蜜を好みました。
少しずつでもいいから、自分たちで強い意志を持って、
継続して続けることの大切さを改めて思い知りました
最後に
僕は、マラウイの人からしてみれば、外部の人間です。
外部の人間から見ると、今回書いたような「3つのC」が足りないと感じました。
そしておそらく彼らは、それが普通の生活で、そういう要素が足りないとは感じていませんでした。
では、日本ではどうでしょうか。
この「3つのC」については、マラウイ滞在中に思っていたことなのですが、
今、記事にしてみて、次のように思ってしまいました。
日本でもこの「3つのC」が足りていないんじゃないかと
本当に協力できていますか? すでに手にした利益、地位を守ろうと思ったり、嫉妬をして、協力していなかったりしていませんか?
本当に想像力を働かせてますか? 過去の実績をトレースしたり、世の中の常識と思われているものにとらわれていませんか?
本当に継続してできていますか? やりたいと思ったことを途中で諦めていませんか?
自分たちが住んでいる世界の中では、その世界の常識、既成概念に気づきにくいものです。
他の文化の足りない部分は見つけられても、
自分たちの世界のことって、やっぱり気付きにくいんだなぁと、
今回改めて反省しました。ごめんなさい。
やっぱりみんなで協力して、想像力を働かせることを継続していけば、
もっともっと地球は楽しく、もっともっと人生は豊かになる!!
と感じました。
一緒に楽しい人生創っていきましょう!!
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